日本糖尿病学会の推奨する食事療法とその問題点

そりゃそうでしょ、という結果。

糖尿なのに脂質が主因!より引用
各種栄養素を過不足なく、エネルギーバランスを保つことを食事療法の基本としているようです。これは多くの国で推奨されているものです。そして、「エネルギーの50-60%を炭水化物から摂取し、蛋白質は1-1.2g/kg 体重(成人では50-80g)、食物繊維の摂取を多くし、残りを脂質とするが、その量はエネルギーの25%以下とすることが望ましい」、とされています。各種栄養素を不足なく摂取するため食品を群別し、郡内で選択できるよう食品交換表を使っています。

この食事療法は長年にわたって大きく変わらず、食品交換表は1965年ころから使われていますが、1980年前後からの糖尿病有病率の著増をとめることができていません。そして、日本人の糖尿病者についての最近の食事調査では、ほぼこの範囲に収まっています※。

※Horikawa C. Yoshimura Y, Kamada C et al.,J Diabetes Invest 2014; 5:176-97

そして、ほぼこのガイドラインにそった国の特定保健指導は、むしろHbA1c値の上昇をもたらしていると報告されています※。

※辻 久子ら、日本公衆誌 2015;62:402-11