糖尿病性ケトアシドーシスでは腹部症状が多い
ステップビヨンドレジデント 第6巻より
・腹痛、CRP高値、アミラーゼ高値= 膵炎と安易に考えない。
・悪心、嘔吐、下痢=急性胃腸炎と安易にかんがえない。
・こんな場合はDKAのせいじゃない!腹部疾患を探せ!
①アシドーシスが治ったのに腹痛あり
②腹部局在性圧痛あり
③腹膜刺激症状あり
DKA患者の約半数が腹痛を訴える。通常は腹部全体を痛がるのだ。25%のDKAの患者が嘔吐する。DKAに伴う腹痛は高血糖や脱水ではなく、アシドーシスと関係がある。だから腹痛はDKAの専売特許でHHS(高血糖高浸透圧症)ではあまり見られない症状だ。