血糖値の高い人の歯髄は太い その③

江角先生のFBより引用

歯と骨のこと。
近年、糖尿病の人は健常者と比べて遥かに骨折しやすいことが分かってきた。
血糖値が高いと最終糖化産物が蓄積する。これは骨のコラーゲンが異常な架橋を形成し、硬いけれど脆い骨になってしまう。骨密度が低下していなくてもこういう骨は折れやすい。
コラーゲンが糖化した骨はメイラード反応のため黄色みを帯びた色をしている。
友人の整形外科医が「子供の骨は目にしみるほど本当に真っ白なんですよ」と言っていたことを思い出す。私はなかなか子供の骨を目にする機会はないが、思い返してみると、親知らず抜歯の際、切開して粘膜を剥離し骨を露出させた時に見る歯槽骨、確かに20歳の若者の骨は白い。それと比べると高齢者の骨は黄色い。あれは最終糖化産物の黄色なのか。
生き続けることはダメージを蓄積すること。
骨と歯の象牙質は結構似ている。生きた細胞とヒドロキシアパタイトで構成された硬組織、成分は大変近似している。
でも決定的に違うのは象牙質はリモデリングしないこと。
骨は常に壊されて作られる。リモデリングしている。常に入れ替わる。それに対して、象牙質はそのような機構は持たない。
さらに続きます。歯髄が太い話になかなか辿り着きません