ALP上昇をみた時にどうするか
上記より引用
ALPとともにAST, ALTがともに上昇しているときは肝由来のALPである可能性が高いです。問題は単独でALPが上昇しているときです。ALPは主に肝と骨に由来します。骨代謝のさかんあ乳幼児~青年期ではALPは高値を示します。閉経後の骨代謝の変化を反映して40-65歳までの女性のALPは徐々に増加します。
肝由来のALP上昇を考えたときはエコー検査と抗ミトコンドリア抗体の測定をお勧めします。
表1. ALP評価のTIPS
1.γGTPがともに上昇していれば肝由来のALPの可能性が高い
2.基準値上限 1.5倍まで: 経過観察
3.基準値上限1.5倍以上 : 腹部エコーと抗ミトコンドリア抗体
4、基準値上限 3倍以上:胆道閉塞、肝占拠性病変、薬物性肝障害