認知症の勉強会(2025年6月15日)
松野晋太郎先生の講演よりメモ(2025年6月15日)
大変勉強になりました。循環器出身の先生が、スタチンや降圧薬について慎重ないし一部否定的な意見を言われるのは、まったく珍しいことです。
・認知症の方の高血圧管理は140-160程度で良い。(年齢的にも)
・スタチン、降圧薬、胃酸抑制剤の中止あるいは減量で改善することがある。
・プレタールは長谷川テストを何点か改善させることがある。50㎎程度から使いたいところ。使っても100㎎まで。先発品が良いと言われている。レビーなら25㎎から。
・スタチンの副作用・・・コエンザイムQ10を阻害する。ビタミンKの合成を阻害し、血管に石灰化を起こす。スタチンの中止だけで、長谷川テストが改善することがある。
・プロテインはニチガのWPIを推奨。
・アルツハイマーにMMA理論で治療(メマリー、Mガード、アミノ酸)を推奨。
・赤ミミズ、漢方薬(抑肝散、半夏厚朴湯、人参養栄湯など)を推奨。赤ミミズは、抗酸化、血栓溶解、プラークを溶かす。
・レビースコア、ピックスコアをきっちりつける。レビーでは歯車現象、失神の既往、寝言の有無など。薬剤過敏があるので注意を。
・卵2-3個、納豆1パックを推奨。 卵のレシチンは細胞膜の成分。納豆はビタミンKに注目
・レビーやパーキンソン・・・カルシウム拮抗薬で失神しやすい。アムロジピン5mgは多い。
・胃酸抑制剤は栄養の吸収を落とし、栄養状態を悪化させる。漫然と使用しないこと。
・大人の発達障害は普通に混じってくる。
・LPCは12%程度ある。
・ピック病は6割はコントミンで行ける。魔法の粉!。だめならクエチアピンを。
・レビーの幻視には抑肝散、だめならハロペリドールを。
・メマリーはアルツハイマーによい。あまりよくなかったら、レビーっぽい。
・レビー、パーキンソンは起立性、食事性の湿疹が多い。ACE-Iを夜だけ使う。カルシウム拮抗薬を避ける。
・Mガードは一日2-6カプセル。脳の寿命を決めるグリア細胞。経皮、みかんの皮など
・酪酸菌(ビオスリー、ミヤBM)・・・短鎖脂肪酸で大腸の栄養に。 ビオスリーの評価が高い。
・コレステロールにココアパウダー
・怒りっぽい人にはフェルガードFをよく使う。ガーデンアンゼリカ(興奮性)が入っていない。
・フェルラ酸は特にレビーに。歩行、嚥下を改善。炎症を撮る。
・グルタチオン点滴 600㎎ー は、2006年に柳澤先生が開始。パーキンソンの歩行に、レビーの歩行に。慢性疲労症候群に、表情、顔つきがよくなる。
・覚醒が悪い人にはリバスタッチパッチ。
・最近は、レミニールとアリセプトはあまり使わない。
・獣医の先生によると、犬の認知症にもフェルラ酸が有効。
・フェルラ酸は白髪を改善させる。
・失語にはフェルガードB
・心電図をとること。 ドネペジルなど徐脈。
白土先生
・診療報酬改定で訪問介護の事業所が消滅していっている。よい事業所がどんどんなくなっている。介護1,2の保険外し。