デング熱が2度目の感染で重症化しやすくなる理由・・・AED

日本医師会雑誌 2023年7月号より

 

デング熱は非致死性の熱性疾患であり、典型的な症例では、発熱、発疹、痛みが三主徴とされている。2-14日の潜伏期間後、突然の発熱で発症し、発熱のほか、発疹、頭痛、骨関節痛、筋肉痛、嘔気・嘔吐などの症状が出現する。約80%は不顕性感染であるが、時に重症化し死に至ることがある。重症化率は発症者の2-4%であり、致命率は0.1%~1%とされている。デング熱は異なる血清型のウイルスに再感染した際に重症化リスクが高まるとされており、特に2度目の感染時に重症化リスクが高まると考えられている。3度目、4度目の感染では不顕性感染あるいは軽傷でおわることが多い。
 重症化の有力な機序は抗体依存性乾癬増強(AED)現象によるとされている。

 AED現象は、ワクチンに特異的な現象ではないのですね。