マグネシウムと筋弛緩

奇蹟のマグネシウムより

カルシウムは骨格筋線維の収縮を、マグネシウムは弛緩をもたらす。
細胞内がカルシウム過剰、マグネシウム過少の状態になると持続性の筋収縮が生まれ、引きつり・痙攣、あるいはてんかんさえもがおきる。平滑筋が過剰のカルシウム、過少のマグネシウムお作用を受けると、気管支が引き締まり、喘息の原因となる。あるいは子宮痙攣や月経痛をおこさせる。また、血管のレンシュクを生じ、高血圧をもたらすことになる。

持久系アスリートライフと「マグネシウム」https://triathlon-lumina.com/triathlon/athlete-magnesium.htmlより

運動やトレーニングを行う上でマグネシウムは絶対に欠かせないミネラルのひとつです。筋収縮、酸素摂取、エネルギー(ATP)産生、電解質バランスなど、運動に非常に関係のある生体機能における重要な働きを担っているため運動中に多く必要とされます。筋肉では、筋運動に必要なエネルギー、ATPの産生のためにマグネシウムが血中から筋細胞に取り込まれ利用されます。トライアスロンやマラソンのような長時間にわたる競技では特に後半で脂質の代謝が高まりますが、マグネシウムはこのとき脂質分解のために脂肪細胞でも取り込まれてエネルギー産生のために利用されます。マラソン直後の血中データを見ると、カルシウムや亜鉛などのミネラルには変化が見られなかったものの、マグネシウムには顕著な減少が見られました(※1)。これは血中のマグネシウムが脂肪細胞でエネルギー産生に利用されたことを示していると考えられます。

・・・・・マグネシウムの欠乏は筋細胞内にカルシウムを滞留させ、細胞筋膜におけるイオン交換を損なうことで、筋の過剰な酸素消費や興奮を引き起こします(※7)。これが筋ケイレンや筋疲労などの原因になると考えられているようです。