アセトアミノフェンとグルタチオン

コウノメソッドを採用しているドクターなら、グルタチオン注射やNAC(Nアセチルしステイン)はなじみがあるでしょう。

これらはアセトアミノフェンの解毒に用いられているようです。

以下外来診療ドリル 200問 松村真司 編集より引用

アセトアミノフェンは頻用される解熱鎮痛薬の1つであり、NSAIDsと比較すると副作用も少ない。しかしながら肝毒性をもつ薬剤としても有名である。
アセトアミノフェンは通常用量では体内に取り込まれた90%がグルクロン酸抱合にて代謝され、5%がCYP4502EIにてNAPQI(N-acetyl-p-benzoquinone imine)へ代謝される。このNAPQIが強い肝毒性を示すが、すぐにグルタチオンと結合し、無毒化される。したがって、グルタチオンが体内にあるかぎり肝毒性は生じない。 薬剤に対するアレルギー反応、免疫反応による肝障害ではないため、改善後はアセトアミノフェンの再投与は可能である。

アセトアミノフェンによる肝障害には大きく2パターンある。1つは大量内服により体内のグルタチオンを上回るほどのアセトアミノフェンを摂取した場合、もうひとつは高用量(通常用量内)を常用し、慢性経過で体内のグルタチオンが枯渇し、NAPQIが蓄積される場合である。

・・・・・治療ではNACを用いる。NACはグルタチオン合成作用があり、NAPQIの無毒化を促進させる。