The HPV Vaccine on Trial 「裁かれるHPV ワクチン」

(当院で子宮頸がんワクチンを打つ予定はありません。)

この度(令和4年4月より)国は、このワクチンの積極的勧奨を再開した。

「安全性が確認された」と言っているが、厚労省が外圧に屈して動いたように見える。

また、新型コロナワクチンを推奨している「こびナビ」メンバーが盛んに推奨しているのも、非常にうさんくさく、あやしい

専門家ではないので、本当の判断はできない。判断できないものを誰かに接種や、勧めることはできない。

以下 あとがきから引用

筆者も臨床医の一人として有効性・安全性に優れたワクチンの登場を願うのだが、HPVワクチン被害の実情を知る立場からは複雑な思いを禁じ得ない。こうした動きにまるで便乗するかのようにHPVワクチン接種を声高に叫ぶ人々もでてきたが、この本にはそうした人々に対する反証の材料も各章にちりばめられている。賢明な読者は、この本を読み進めるうちに、その根底に横たわる利益相反の構図に気が付くに違いない。

第一部ではワクチンがまだ承認もされていない、臨床試験の段階から被害を受けた少女たちの訴えは無視され、否定され、隠蔽されてきたことがわかる。インドで臨床試験中に起きた7人の女児の死亡は、政府機関による試験監視に問題があったことが判明し、臨床試験法の改正にまで発展する大きなきっかけをつくった。被験者の権利保護が脆弱な発展途上国でこのような臨床試験を展開すること、そして、そこに先進国の巨額な費用提供が行われることへの批判は、これまでにもしばしば指摘されてきたことである。

第二部は、ワクチンとして承認され、市場に出てからのも物語だが、これはアメリカやヨーロッパなどの先進国でもまた、ワクチンの有効性・安全性へのチェックの仕組みに大きな欠陥があることを、みごとに解き明かした。第13章、14章に描き出された無から有を生み出す市場、巧みな宣伝・販売戦略、巨大企業やこれを支える一部専門家による情報操作が市民の健康をどれだけ脅かしているかがわかる。

第3部では、HPVワクチンの化学が解き明かされる。ワクチンの基礎となる免疫科学はこの半世紀で大きく進歩した分野で、一般市民や他の分野の人々にはわかりにくいことが多い。専門家集団が仲間内だけで通用する用語や論理を用いて述べる有効性・安全性の主張のどこに問題があるかを理解するには、アジュバントやその他の添加物の役割とリスク、自己免疫、分子相動性に関する基本的な理解が必用である。第22章、23章ではHPVワクチンの利点とリスクがいかに不確実なものであるかが示され、各国の保健当局はWHOまでもが製薬産業の力で、その判断をゆがめられている構造が見えてくる。

第4部では、日本、デンマーク、アイルランド、イギリス、そしてコロンビアで起きたワクチン被害の実態が紹介されるとともに、被害を受けた少女とその家族の体験が語られる。言語も歴史も文化も異なるそれぞれの国での出来事だが、健康でしあわせな生活がワクチン接種をきっかけに悪夢のような日々に変わり、夢や希望を奪われた被害者とその家族の経験は、日本で報道された事実と完全に一致する。多様で複雑な症状に苦しみながら適切な支援は受けられず、国も医療専門家もワクチンとの因果関係を否定し、被害者たちが孤立するという構図は、集団訴訟が進行中のコロンビアを除くどの国でも酷似している。

別府宏圀