「出来上がった歯はもう変化しない」?

高橋純一先生

以下引用

 胎生期の歯の形成不全によって、歯を守るエナメル質がしっかり育っていないということも一因ですが、もう一つの大きな原因は、過剰で頻繁な糖質摂取です。

 子供にジュースを日常的に与えているご家庭は非常に多いのですが、実はジュースは非常に酸性度が高く、強酸に近い飲み物です。

 唾液が歯を洗い、再石灰化している。
よくある勘違いに、「出来上がった歯はもう変化しない」というものがありますが、これは厳密には間違いです。歯の表面は、食事をするたびに口内を中和して歯を洗浄し、削られた部分を埋める「再石灰化」を行っています。歯の表面は、絶えずこうした唾液による働きがあるために虫歯にならずにすんでいます。ところが、頻繁に甘い飲み物や間食を摂ると、唾液の働きが追い付かなくなって、歯はどんどん溶けたままになり、虫歯になっていくのです。

 歯は大切ですね。高橋先生曰く、「口の中をみると、その人が生きてきた歴史がわかる。」