生体内でのセレンの動き

筑波大学 小児外科 増本 幸二先生(藤本製薬パンフレット 低セレン血症を知っていただくために)より

 生体内でのセレンの動き
 生体内において、セレンはSecを酵素活性中心として持つセレノプロテインの影響で機能しています。これまでにヒトでは25種類のセレノプロテインが特定されており、代表的なセレノプロテインに、1)グルタチオンペルオキシダーゼ2)チオレドキシン還元酵素 3)ヨードチロニン脱ヨウ素化酵素があります。これらは、抗酸化作用や甲状腺ホルモンの代謝などに関与し、正常な生理機能を保つために重要な役割を果たしています。