腹痛が主訴でも、呼吸が速すぎる場合は、胸腔内疾患を考える

上記より

「発熱・嘔吐・下痢などの急性胃腸炎様症状をみたら腸管外から考えよ」という鉄則があり、例えば腎盂腎炎などがよくあてはまる。
同様に、「腹痛を主訴に来院する患者はまず腹部臓器以外から考えよ」という鉄則がある。胸部エックス線でも、まずは肺の外から見るのが鉄則である。

鉄則だらけ・・・。

Copeによると、発症初期の急性腹症が疑われる患者で呼吸数が正常の2倍あれば、原疾患は胸部にあり、腹部は2次的に症状が現れているという。

呼吸数が異常に増加している場合は胸腔内疾患(胸膜炎、心膜炎、膿胸、肺炎、下壁梗塞、肺塞栓症など)の可能性を考える必要がある。

 呼吸数が重要!