G・クリストファー・ウィリスはかく語りき

 

部長や管理職としての仕事が忙しすぎて、臨床的には自滅しはててしまった内科医もいます。60歳を過ぎると、食道の前に気管があるのか、その逆なのかさえもわからなくなった教授もいました。病歴が大切だといって、病棟回診時に、患者が救急室へ利用したタクシーの色まで根掘り葉掘り研修医に聞き出すよう指導していた部長もいました。自分の臨床的無能を隠す時間稼ぎです。そういう彼らが、効率の良い教育について声高に、しかも上手に講演できるのは皮肉なことです。ただし、臨床現場で感心するのは、出来の悪い研修医に限られていたのは幸いです。

 かなり皮肉をおっしゃっています。世界中で仕事をされ(日本でも)、スーパーマンのようなカナダ人医師だそうです。
 記事を書かれた松村先生が指導を受けたのは、ウィリス先生が60代前半から半ば。
 
 北米や英国の臨床医学と教育の伝統が、このようなスーパードクターを生んでいるとのこと。

 すごい先生と働いてみたいが、怖くてびびりそうです。