亜鉛欠乏について

上記より引用

 

傷の治りが遅いのは、亜鉛欠乏をあらわしているかもしれない。亜鉛塩は外傷の治癒を促進する。女子は月経の遅れや、月経サイクルの不規則を経験するかもしれないし、男子はインポテンツになり、陰毛は乏しく、性器は小さい未熟あものになるかもしれない。ずきずき痛む関節、いわゆる成長痛が、亜鉛欠乏の青年を悩ませるかもしれない。年齢の割に小さい11歳の少年が、走る事やスポーツをやれないくらいの、膝とくるぶしの痛みを持っていた。私が亜鉛とビタミンB6を処方したところ、彼の痛みは消えた。彼は劇的な急成長をとげ、すぐにリトルリーグに加わることができるようになった。

糖尿病患者と低血糖患者は、血液循環が悪いため手足の冷たさを経験することがしばしばであるが、亜鉛の必要を示しているかもしれない。

味覚あるいは嗅覚の障害は、亜鉛不足を意味するかもしれない。1日当たり100mgの亜鉛が、味覚を失っていた患者の著しい改善を促した。

亜鉛不足は体の管を膨張させる。そこで中耳聴覚管の膨張と閉鎖による中耳炎にかかっている子供は、亜鉛で助けられるかもしれない。同じように湾曲部と鼻孔のアレルギー性膨張は、亜鉛で治せることが多い。私の患者であったある歌手は、不運にも鼻声に悩まされていたが、亜鉛を摂り始めたら突然声がよくなり深くなったのを経験した。

亜鉛はインスリン分子の一つであり、糖尿病患者のすい臓に欠乏していることがわかっている。亜鉛の作用を待たせるために、インスリンの注射には亜鉛が加えられている。

亜鉛欠乏は、アルコール中毒患者には普通で、酒への耐性を増大させている。体が適正な亜鉛を含んでいると、アルコールに強く反応する。”ボトルを離せない”大酒のみは、”ビール1本で酔ってしまう”人ほど亜鉛はないし、健康でないのである。

脂肌、脱毛、食欲欠乏、アパシー、嗜眠も、亜鉛欠乏のサインである。

そして、多くの人が亜鉛不足の状態にあると考えられる。爪白斑のチェックから。