重症化のパターン・・・コロナウイルス

岡英昭先生の記事(日経メディカル 2020年4月号)より

・重症化のパターンは、発症から7日くらいの経過で症状が増悪し、数日のうちにARDSになる。肺炎の回復には2週間程度を要し、重症なら3-6週間を要する。

・ARDS(急性呼吸窮迫症候群)のリスク因子も高齢、高血圧、糖尿病、ACE阻害薬やARBが、ウイルス感染に関与するACE2レセプターを増加させるため、重症化リスクになるという仮説もあるが、現時点では不明確であり、中止による心疾患、腎不全増悪による死亡率上昇の懸念から推奨されない。

・ICUの患者で3分の1に心筋障害が起こり、不整脈、ショックを合併する

・ステロイドの全身投与は効果が乏しいばかりか、MERSにおいてウイルスの排出が遷延したこともふまえて推奨されない。

 (ステロイド全身投与が有効との報告もあるようです。)

対症療法はイブプロフェンを避けてアセトアミノフェンの処方が無難かもしれない。

 解熱剤を用いないのが、一番無難かもしれない。