アイスパックテストとは
日本医事新報社 (2020-03-08)
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1.氷水で眼瞼を冷やす→ 目が開く→ 診断:重症筋無力症
コメント:簡便で使えるテストではないか。
2.下肢の片側性の浮腫
→急性では深部静脈血栓症を疑う
→慢性では静脈またはリンパ管の閉塞を考える→骨盤内の異常を探す(必要なら)
コメント:浮腫は結構難しい。
3.爪が黄色い、リンパ浮腫、難治性胸水→ 黄色爪症候群→ ブシラミンによる(リウマチ治療薬)
コメント:先天性のリンパ還流異常がベースにあるらしい。
原因不明のこともあるが、腫瘍随伴症候群、膠原病、薬剤誘発性のものなどもあるとのこと。
4.フロセミドは降圧薬としては推奨されない。また、心不全であっても、「うっ血症状」に対して短期間の使用はよく行われるが、長期間の投与にはエビデンスはない。カルシウム排泄増加による骨粗しょう症や、ビタミンB1排泄増加による脚気心の惹起などのリスクもある。
コメント:昔からよく継続的に使われています。利尿薬は栄養失調を引き起こす、という認識が必要ですね。
5.アスピリンについて・・・アスピリンは、心血管イベントの二次予防として推奨されるが、日本人における一次予防では推奨されない。脳出血のリスクが増加することが示されている。
コメント:胃潰瘍も多く、使いにくい薬だと思う。
6.ランソプラゾール(プロトンポンプインヒビター)・・・偽膜性大腸炎や肺炎のリスクを上げる
コメント:ドイツの論文では、ビタミンB群の吸収を阻害させて認知症が増加するという報告がある。
7.244ページ鑑別診断リスト・・・溶接業者の頭痛やパーキンソン症候群→ マンガン中毒
毎月おへそが痛くなる→子宮内膜症
舌が鼻につく→エーラスダンロス症候群
スマホを見ていた場合の眼の一過性視力低下→一過性スマートホン盲
指の皮下出血→アッヘンバッハ症候群
ビール飲みの低ナトリウム血症→beer potomaia
躁病患者での高カルシウム血症→ リチウム中毒
コメント:面白い!