偏狭な価値感
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ある組織に属すると、変だなーと思いながらも、組織に合わせなければ生きて行けません。
もともと、人間が群れをつくって生きる動物だからでしょう。
オウムの信者も、まさか自分が殺人者になるなどとは当初は思っても無かっただろう。
長く組織に属すると、そこから出ることが恐ろしくなってしまう。(群れから落ちた動物と同じ)それは死の恐怖にも近いのではないでしょうか。
上記より引用
かくいう筆者も、税務署に勤務していたころには、異常で偏狭な価値感にどっぷり漬かっていました。
税務署では、「少しでも多く税金を取って来た者が偉い」という価値観がありました。
国民から求められている税務行政というのは「公正」がまず第一でした。にもかかわらず、税務署のなかでは、「公正さ」よりも「税額の多さ」が求められていたのです。
そのため、重箱の隅をつついたり、納税者の無知に付け込んで不正同然に税金をふんだくったりするようなことが、多々ありました。筆者も、そういうことをしていました。そして、それが「自分に課せられた使命なのだ」と自分に言い聞かせていました。
しかし、税務署をやめてみると、それがいかに偏狭な価値感だったのかがわかります。