心肺蘇生はエコーの出番
ステップビヨンドレジデント7巻より引用
研修医Kの認識は正しく、院外心肺停止の蘇生率は実に低い。通常5-8%というが、Ecksteinらは成人の院外心肺停止患者が神経学的異常を残さずに退院できたのはたった1.4%にすぎなかったと報告している。いかにbystander CPRや早期除細動がだいじかは強調しすぎてし過ぎるものではない。心肺停止患者の脈チェックほどあてにならないものはない。実際に脈がないにもかかわらず、脈があると11%の人は思い込んでしまい(自分の指尖脈波を感知してしまう)。脈があるにもかかわらず47%の人は脈を触知できず。脈チェックに24秒以上を要してしまうと言う。Blaivasらは脈の触知とエコー所見の乖離がはなはだしいと報告している。
心電図モニターも着用するのはそれなりに時間がかかってしまい、心肺停止患者に対して、いの一番にエコーで心拍動を確認すると、エコーの方が心電図モニター装着よりも感動的に断然、スーパースペシャルに早い!もちろん、患者の中には心か部や胸壁からエコーが届きにくい人もいるため、10秒以内に心臓が描出できなければ、心マッサージを優先して心電図モニター装着を待つしかないけどね。蘇生のエコーは10秒以内にすべし!10秒以上エコーに時間をかけると蘇生率がどんどん下がってしまうのだ!何度も診ずに蘇生の最初と最後にエコーを使おう。
心肺停止患者が搬送されてくるのがわかったら、エコーの電源をいれておこう。
鑑別点
①心タンポナーデはあるか ②右室が拡大しているか(肺血栓塞栓症)③心臓が波打っているか(VF)④心臓は規則的にわずかでも動いているのか(psudo-PEA)PSUDO‐PEAで心臓がかすかに動いている者は73%において心拍再開し、最低でも12時間生存したと報告している。