虫垂炎エコー

ステップビヨンドレジデント 第2巻より

・虫垂炎エコーの基本は押さえるべし

・エコーでは、1番痛いところを探すのが大事

 

コツ

・回盲部で腸腰筋を描出する。→間接サインをチェック→直接サインをチェック

・超音波の画面は十分拡大して観察を

エコーで痛い部分をしっかり探す。圧迫したり緩めたりがこつ!

 

間接サイン

上行結腸・・・拡張、泥状~水様便あり・・・炎症による

・上行結腸:限局性浮腫・・・炎症性虫垂が上行結腸に接する場合に上行結腸の浮腫が生じる

・回腸:回腸の拡張、限局性浮腫

・腸間膜リンパ節腫大

・エコーフリースペース、虫垂周囲膿瘍:虫垂炎の破裂例なら、むしろ直接サインは描出しにくい。

直接サイン

圧迫でつぶれない、蠕動のない、直径6mm以上の虫垂を探す!

・5mm以下なら正常

・虫垂は長軸像でソーセージ様、短軸で標的像となる。

・糞石:虫垂内糞石は径に関わりなく陽性、糞石は憩室炎でも起こるので注意

・粘膜下浮腫像:連続して見えなければ、虫垂炎破裂の可能性もあり

・部位:虫垂炎の80%は腸腰筋の前にある。盲腸の背側、外側:10%、、超骨動脈三角:10%

・盲腸とのつながりをチェックする。