ピック病にはクロルプロマジンとフェルガード

アラウンドナインティ女性 2021年1月初診。

前医にてピック病と診断され、メマンチン10㎎の処方を継続中。メマンチン10㎎で多少の改善があったという。

常に訴えや怒りっぽさがあり、介護者が耐え切れなくなりつつある。

1月初旬より糖質制限とココナツオイルを開始しているという。

長谷川テスト22点。フェリチン 12.1

 

経過

1月29日、鉄、亜鉛、ビタミンB50、ナイアシンアミド、フェルガードなどの内服を開始。

 

3月5日、どうにも落ち着かないので、クロルプロマジン1日8㎎を追加。(メマンチンは中止)

内服を開始してからすぐに大変穏やかになり、介護も容易になった。

 

4月12日クロルプロマジンを4㎎に減量。

5月21日 クロルプロマジンを中止しても安定しているとのこと。

 

コメント:栄養補給もしているので、評価が難しい。特に、鉄は少なからず病態に影響していたのではないかと思う。

それでも、クロルプロマジンとフェルガードはピック病の定番ではないだろうか。