新型コロナウイルス感染第一波と第二波で死亡率が激減した理由・・・江部康二先生

糖質制限通信 2020年12月号より

なぜ、第二波の死亡率が、第一波の10分の1に激減したのかに関して、以下の3つの仮説があります。

①ウイルスが変異して弱毒化した。
②第一波の時に多くの日本人がウイルスに感染し、すでに多くの日本人には免疫があった。
重症化しやすい高齢者や持病のある人数は増えていない。第二波で感染者が増えたのは、軽症で、第一波のときなら検査の対象とされず見逃されていたような人たちが、今回は検査を受けているからにすぎない。

①弱毒化した証拠は明らかではない。
②2つの説がある。⑴新型コロナは毒性が低く、そもそも抗体は不要であり自然免疫で十分だ。そのために抗体すらできていない。⑵日本ではすでに集団免疫が達成されている。

③高齢者の外出自粛の影響が大きい。

インフルエンザの激減については、「ウイルス間干渉」であろうとの見解でした。(あまり衛生に熱心でない南アフリカやチリでもインフルが激減している。)

説得力があります。