梨状筋症候群について・・・安易に座骨神経痛と診断してはいけない。

先日、年配女性で梨状筋症候群の方がおられました。

整形外科の先生が詳しく検査をしてくださって、「梨状筋症候群」と診断されました。熱心にストレッチを行って、劇的に改善しておられます。

安易に「座骨神経痛」ですませてはいけないのですね。

 

以下「プライマリ・ケアの現場で役立つ さらに!一発診断100」より

臀部痛と座骨神経痛様のしびれで受診した中年女性である。しびれは座位で悪化し、歩行で改善すること、下肢の神経支配に一致した筋力低下・感覚異常がないこと、腱反射が正常であること、SLR試験が陰性であること、腰椎x線写真で異常がないことから根牲座骨神経痛は否定的である。大座骨切痕に圧痛をみとめ、フライバーグ兆候とビーティー兆候が陽性であることから梨状筋症候群と診断された。