ビタミンD補給、がん死リスクを低下?/BMJ
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/48571より
成人におけるビタミンD補給は、プラセボまたは非補給と比較して、全死因死亡の低下とは関連しないが、がん死リスクを16%低下することが示された。 BMJ誌2019年8月12日号掲載の報告。
全死因死亡は8,033例で、心血管死1,331例、がん死877例、1,045例が非心血管死・非がん死であった。
ビタミンD補給は、全死因死亡と関連していなかった(リスク比[RR]:0.98、95%信頼区間[CI]:0.95~1.02、I2=0%)。心血管死(RR:0.98、95%CI:0.88~1.08、I2=0%)との関連もみられず、非心血管死・非がん死とも関連は認められなかった(1.05、0.93~1.18、0%)。
一方で、ビタミンD補給は、がん死リスクを統計学的に有意に低下させた(RR:0.84、95%CI:0.74~0.95、I2=0%)。
サブグループ解析において、ビタミンD3補給もD2補給も全死因死亡の統計学的に有意な低下と関連しなかったが、ビタミンD3補給試験群ではビタミンD2補給試験群よりも全死因死亡の有意な低下が認められた(相互作用のp=0.04)。
(ケアネット)
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