糖尿病と中性脂肪

ニッケイメディカル 座談会 高中性脂肪血症治療の重要性
~糖尿病合併高脂血症の観点から~
益崎 裕章先生 琉球大学医学部内分泌代謝内科 教授

上記より引用

益崎:日本の大規模コホート研究では、中性脂肪高値が糖尿病発症の独立した予測因子であることが示されています。このようなデータから、糖尿病を発症するはるか前の段階でも、中性脂肪高値がインスリン抵抗性やインスリン分泌と関連している可能性が示唆されます。また欧州の横断研究では、2型糖尿病を有する患者群ではそうではない患者群に比べて高中性脂肪血症の頻度が高いことが示されています。

荒木:なぜ糖尿病と高中性脂肪血症は合併しやすいのでしょう。

益崎:2型糖尿病では、脂質の吸収・合成の亢進に伴い中性脂肪に富む大型VLDLが肝臓で過剰に合成・分泌されます。インスリン作用不足の状態では、リポタンパクリパーゼ活性の低下によりVLDLレムナントが長時間にわたって血管内に停滞し、リポ蛋白の非酵素的糖化あるいは過酸化を介して動脈硬化惹起に傾くと考えられています。一方、レムナントを分解する肝性トリグリセライドリパーゼの活性は上昇しており、LDL粒子は肝性トリグリセライドリパーゼの作用により小型化・高密度化し、small dennse LDLが増加します。

コメント:血清の中性脂肪値 イコール 普段の糖質摂取量 であることを考えると、当然中性脂肪値が高い人は、糖尿病になりやすいでしょう。
 難しい内容ですが、実は、高中性脂肪値の対策は簡単です。