難治性高血圧をみたときに
ドクターサロン 2024年12月号より
・薬物・・・甘草の入っている漢方薬、NSAIDS、ピル。
・測定方法・・・肥満者は太いカフで測定すること。
まず、二次性高血圧が隠れていないかが重要です。特に原発性アルドステロン症は頻度が高く、我々の経験だと10%ぐらいの患者さんが原発性アルドステロン症ですから、そこで1回、レニンとアルドステロンを評価していただきたいです。日本だと、リドル症候群のように両方とも低いというかたはあまりいらっしゃらないので、アルドステロンが高かったら抗アルドステロン薬(MRA)がサイアザイドの上にさらに載せる薬剤として有効だと、よく言われています。
Q いま私はその一番大事なところを飛ばしてしまいましたが、ARBも投与されている状況で、原発性アルドステロン症を疑う。しかし、薬が少し投与されていると、偽陽性の可能性もあり、一般的にはちょっとやめなさいとか、CCBで何とかしなさいと書いてありますが、現実問題、なかなかできません。
A 休薬は考えなくていいです。ARBが投与されていれば、アルドステロンは、普通は抑制されるはずですが、原発性アルドステロン症の場合、そもそも高いので抑制が効きません。レニンは抑制されているから大丈夫です。