第6回広島栄養療法勉強会

 

さる5月26日にRCC文化センターで行われました。大変興味深い勉強会でした。

第一部 上領 直子先生

わかりやすく、ポイントを押さえた講義でした。

①鉄・タンパク質の重要性 特に、鉄は電子伝達系に多く必要。

②人間は37兆個の細胞を持ち、そのひとつひとつの細胞に100-2000個のミトコンドリアを持つ。このミトコンドリアでATPがつくられ、生命活動を維持している。

③タンパク質は体重あたり1グラムでは十分でない。

④ジュニアプロテインは甘いだけ。

⑤卵胞から分泌されるエストロゲンは、子宮内膜を厚くし、セロトニン、ドーパミンを増加させる。

⑥黄体から出るプロゲステロンは、子宮内膜を柔らかくし、GABAを増加させる。

⑦月経が重くなりやすいのは、10代と40代。10代はエストロゲンに不慣れで、ときどき無排卵になることもある。

40代 子宮筋腫やポリープの増加。

⑧PMSの3大原則 ⑴プロゲステロンを増やす ⑵エストロゲンを抑える ⑶炎症を抑える

⑨ 注意が必要な食品 ⑴小麦グルテン ⑵カゼイン ⑶砂糖(ブドウ糖+果糖)⑷悪い脂

➉ホルスタインのカゼインはA1βカゼインで、良くないらしい。ジャージー牛のカゼインは良い。カゼインは小児期に繰り返す咽頭炎、中耳炎の原因という説がある。(ヒスタミン過剰の原因となりうる)

⑪病院には長期入院されている患者さんがおられる。

第二部 江角 恵理子先生

コラーゲンにフォーカスされた講義は初めて聴きました。画期的だったのではないでしょうか。

①動物の構造を作っているのがコラーゲンで、植物の構造を作っているのがセルロースである。

②身体の20%がタンパク質でその中の1/3がコラーゲンである。

③コラーゲンの40%は皮膚、10‐20%が骨軟骨。そして7-8%が血管に存在する。

④骨の重量の20%がコラーゲン。 体積では50%がコラーゲン。

⑤骨はずっと入れ替わり続ける。

⑥抜歯の感覚・・・年齢によって大きく異なる。

⑦歯のエナメル質もコラーゲンが関係する。

⑧ 女性の歯茎、歯槽骨は薄い。・・・リンゴをかじると歯茎から出血しませんか?

⑨コラーゲンは3本鎖構造で、互いに架橋される。

非必須アミノ酸であっても、アミノ酸合成は身体の負担が大きい

⑪グリシンは睡眠を改善する。(グリナ)

ヒドロキシプロリンは細胞にコラーゲンを合成させるシグナルである。

⑬ペプチドとして吸収される。

⑭鍼灸でコラーゲン合成の刺激を与えることができる。

⑮歯が黄色くなる・・・象牙質のコラーゲンの糖化

⑯AGEs・・・メイラード反応で悪い架橋ができる。分解が難しい。さびたねじのようなもの。

⑰腸をいやすコラーゲン 腸内細菌そうの善玉菌の成長と増殖をサポートする。

⑱グリシンはグルタチオンを合成し、炎症を抑える。

⑲コラーゲンペプチドで肌の水分量が増加する。

⑳コラーゲンの摂取⇒ ・ケラチン合成促進・ヒアルロン酸合成促進・コラーゲンペプチドはそのまま皮膚まで到達している。・エラスチン合成促進(血管のしなやかさを保つ)

1日5-10グラムが目安。骨や関節には1日10グラム。平均的な食事では1.9グラム摂っている。

㉒アメリカ製のコラーゲンは牛由来で、狂牛病が怖い?

㉓魚コラーゲンがいいようだが、豚由来でもよいのでは。

㉔コラーゲンは毎日こつこつとると良い。

㉕「コラーゲン完全バイブル」「コラーゲンまるわかりボックス(新田ゼラチン)」「グリシン百科」を参考に

㉖褥瘡治療とコラーゲン