納豆、牛肉でアナフィラキシー

上記より

①納豆を食べたらアナフィラキシー・・・納豆アレルギー・・・サーファーのアナフィラキシーで想起したいのが納豆アレルギーです。クラゲ刺傷時に感作されるポリガンマグルタミン酸は納豆にも認められ、納豆を食した際にアナフィラキシーを発症しますが、食べてから半日ほどして発症するというタイムラグにも注意しましょう。

クラゲに何回か刺されることによって感作されるため、アレルゲンとして納豆が疑わしい場合はサーファーでなくともクラゲ刺傷歴を聴取しましょう。

②牛肉を食べたらアナフィラキシー・・・大人になってからの牛肉アレルギーで山間部での生活歴やダニ咬傷歴の有無を聞きましょう。ダニ咬傷によって生じたα-gal抗原感作が、後にα-galを有する牛肉を含めた獣肉にアレルギーを起こします。牛肉を食べてすぐに発症するのではなく、4‐5時間経ってからアナフィラキシーを発症する点も特徴的なので知っておきましょう。分子標的薬のセツキシマブもα-galを有しているため、この薬剤をオーダーする医師は注意が必要です。