2014年2月3日その2

昭和4年頃北京におられた方のお話です。

天安門の故宮博物館に、玉座がある。子供の頃、そこに座ってみた。係りの人は、戦勝国民として、見てみぬ振りだった。

フランス租界へ行くと、広場でバイオリンなどの弦楽演奏会をしていた。

ベランダには花の鉢植え。ビクターの家一軒かえるほど高価な蓄音機。おしゃれな喫茶店。そういった文化文物に憧れを持った。

北京の秋は空気がすみきって、とても美しかった。冬はマイナス20度にもなるが、ズボンの内側にはヒツジの毛、床はオンドルで寒くなかった。

話を聞いていると映画をみているようです。