2013年12月27日

コウノメソッドの河野先生が下記のように書かれていました。

『スポーツも外科医も仕事に勝敗という結果が出る。

手術を失敗したらそのゲームは敗北、患者は死んでしまう。

内科系の医師の問題点は、自分のやった診療に勝敗が明確に出ないために緊張感がないことにある。とくに老人医療や認知症はそうだろう。

どうせ治らない、誰がやってもおなじこと、と逃げ場所はいくらでもある。

認知症の中には、絶対に診断を外してはならない病型がある。』 

内科系でも、勝負がはっきりしている分野が沢山あります。(循環器、感染症、救急、白血病の治療などなど)

しかし、この批判があたる部分が確かにあります。つまり、評価がなされていない部分です。

成人病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)は、糖質制限をすれば圧倒的に改善されますが、そうでない治療が主流です。

そうでない治療であっても、患者さんはすぐには死にません。

また食事指導など、多くの医師はまともに考えたこともないのが実情でしょう。

(まあ、2年前までの私のことですが)

熱傷治療などは優劣が分かり易いと思いますが、同じ人がそう何度も熱傷にならないので、患者さんにはわかりにくいでしょう。

精神科分野も一般に、治療評価が十分されてないのではないでしょうか。

効果のよくわからない抗がん剤治療(これは外科の先生がされることが多い)。

少なくとも認知症治療で勝てるようにがんばりたいと思います。