起坐呼吸と扁平呼吸
亀井 博紀先生執筆
上記より 呼吸困難について
起坐呼吸(座ると楽)・・・心不全、虚血性心疾患(肺水腫)、COPD、喘息
扁平呼吸(寝ると楽)・・・ASDなどのシャント、肝肺症候群
(肝肺症候群は、肝疾患患者の肺の血管拡張(血管の拡張)によって引き起こされる息切れと低酸素血症(動脈の血液中の低酸素レベル)の症候群)
呼吸困難のAHA!クエスチョン
①突然苦しくなりましたか?
気胸、肺塞栓を疑う
②季節の変わり目に苦しくなりますか?
喘息を疑う
③タバコは吸いますか?
もちろんCOPD
④足は浮腫みますか?
足の浮腫みは心不全。 急性かつ片側性であれば肺梗塞を疑う
⑤特定の場所・場面で苦しくなりますか?
心因性あるいは環境性
以下引用
ただ、外来診療をしていると起座呼吸までは至っていないが臥位で呼吸困難を認める軽症の患者も多い。苦しいけれど臥位でも寝れてしまうため、患者自身も指摘されるまで気づいていないことがある。この場合でも指摘されると、「そういえば頭を上げた姿勢が楽で、よくそうしている。」と答える患者も意外と多い。特に咳があまり目立たず呼吸困難を主訴に受診する喘息患者では、軽度だと呼吸困難の症状を心因性と診断され、相手にされなくて困っていることをよく経験する。
コメント:喘息を自覚できない患者さんがおられるのですね。認識がありませんでした。